時を超える思い ベルリン・フィルハーモニー・ホール 雲が浮かぶ青空の下、音楽家の周りをたくさんの観客がぐるりと取り囲み、みんながひとつになって演奏を楽しんでいる。そんな、至福の時が流れていく情景が目に浮かぶ。 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地として、ドイツの建築家ハンス・シャ... 2021.05.09 時を超える思い
時を超える思い パルテノン神殿 圧倒的な存在感を誇るパルテノン神殿。その荘厳な雄姿、そして様式美を極めた建築が放つデザインの強度に魅了される。人類の建築史上、最も美しい建物として古代から称賛されてきました。 紀元前6世紀末、王政から貴族制を経て古代民主制が確立すると... 2021.05.07 時を超える思い
時を超える思い 国立代々木競技場 敗戦から15年、日本が世界に伍していこうとする機運が高まる中、オリンピックの開催が決まり、国立代々木競技場は誕生します。スポーツの祭典の場にふさわしく、選手たちを鼓舞するかのような、ダイナミックな躍動感と流動感、そして緊張感が建物に漲ってい... 2021.05.06 時を超える思い
時を超える思い 東京カテドラル聖マリア大聖堂 十字架の光が天から降り注ぎ、賛美歌の歌声とパイプオルガンの音色が、湾曲する重厚なコンクリートの壁に反響して、胸にジーンと響きわたる。神との対話に相応しい荘厳な雰囲気に包まれる。 東京カテドラル聖マリア大聖堂は、旧カトリック大聖堂を第二... 2021.04.23 時を超える思い
時を超える思い 妙喜庵待庵 人を魅了し続ける世界最小の究極の空間。そこに漲る精神性の高さと深さは、どんな大空間にも劣らない。 天正10年(1582年)山崎の合戦の折、羽柴秀吉が陣中に呼び寄せた千利休によって造られたと伝わる待庵は、侘びの精神が貫かれた、現存する最... 2021.04.19 時を超える思い
時を超える思い ローマのパンテオン 巨大な天窓から聖なる光の束が堂内に射し込み、円形の光が仄暗い球形の内壁を刻々と移り行く。雲の動きによってその輝きを変化させながら運行するさまは、天体の動きを劇的に視覚化し、宇宙的なコスモロジーに包まれる。2000年もの間、人びとに語り継がれ... 2021.04.15 時を超える思い
時を超える思い 浄土寺浄土堂 太陽光を巧みに建築空間に取り込んだ事例を、今回は日本建築から取り上げてみます。 兵庫県小野市の田園地帯に、浄土寺浄土堂(阿弥陀如来堂)がある。東大寺再興に尽力した俊乗坊重源上人が、大仏様(天竺様ともいう)と呼ばれる中国の宋に学んだ建築... 2021.04.12 時を超える思い
時を超える思い アブ・シンベル神殿 年に2度、巨大な岩山の奥深くに一筋の光が射し込み、闇の中の神像を照らし出す。 古代エジプトファラオの中でも特に権威のあったラムセス2世。その彼がナイル川上流に建設したアブ・シンベル神殿は、自身の強大な権力を太陽光が放つ無限の力に重ね、... 2021.04.12 時を超える思い
生命力を吹き込む 京都東山石塀小路 その2 前回、生命のDNAのように濃厚に絡み合う周辺との脈絡の中から生まれた思いのプログラムが、石塀小路の総体的なアイデンティティを生み出していることがわかりました。今回は、その独自の特性を成り立たせている空間構成の手法(技法)について、より詳しく... 2021.04.10 生命力を吹き込む
時を超える思い 京都東山石塀小路 その1 私は大学時代、情緒があって心惹かれる「小路」を探し求めて、京都市内を巡って歩き回り、自らの感性のアンテナを拠り所に50近くを選出し、実測作業を通じてその魅力の解明を試みました。拙いながらも修士論文「京都における小路空間の構成に関する研究」に... 2021.04.07 時を超える思い