時を超える思い

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カルナック神殿

古代エジプトの王ファラオは、太陽神と一体化し生きた神となった。宗教儀式が重要視されるようになり、太陽神を祭る神殿が築かれる。壮大な広さと高さを誇る神殿は、見るものを威圧する荘厳な趣の中に、永遠性と神秘さを秘めている。 ■広大なカルナッ...
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サン・マルコ聖堂

中世、東方貿易で栄え、アドリア海の女王と称えられたヴェネツィア。その守護聖人として祀られた聖マルコの聖遺物を納めるサン・マルコ聖堂は、重なり合うクーポラと葱花形のアーチのファサードが印象的です。縦横の長さが等しいギリシア十字形平面の、交差部...
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アヤ・ソフィア

ビザンティン建築の最高傑作とも、奇跡とも讃えられるアヤ・ソフィア。ハギア・ソフィアとも呼ばれます。東ローマ帝国のキリスト教徒たちは、前回お話しした、旧ローマが築いた初期キリスト教会の二つの形式を融合させ、新しい独創的な教会堂を創造します。典...
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初期キリスト教会堂

キリスト教は、約300年もの間、ユダヤ教徒と古代ローマ帝国の激しい迫害と弾圧を受け、共同墓地であった地下墓窟(カタコンベ)や裕福な信徒の住宅内で、密やかに潜伏しながら信仰が続けられた。313年、コンスタンティヌス帝(西方正帝)とリキニウス帝...
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ヴィッラ・アドリアーナ

第14代ローマ皇帝ハドリアヌス帝は、ローマを見渡せるティヴォリの緑豊かな丘陵地に、壮大な別荘『ヴィッラ・アドリアーナ』を自ら設計して建てたという。エジプト、ギリシャを含む帝国領土内の美を再現した当時の建築コレクションであり、皇帝が晩年の数年...
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シュレーダー邸

レンガ造の家が建ち並び中世の佇まいを残すオランダの街ユトレヒト、その一角に世界一小さな世界遺産といわれる住宅、シュレーダー邸があります。ピエト・モンドリアンの抽象絵画を三次元化し、デ・スティル派の理念を具現化した建築、あるいは、家具のような...
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ヴィラ・ロトンダ

「美とは、フォルム、そして全体の調和から生まれるものである」 アンドレア・パラディオが設計し、1567年に建てられたヴィラ・ロトンダは、四面とも全く同じファサードで厳格な二軸対称性にもかかわらず、イオニア式の優美な列柱と抑制された簡素...
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タージ・マハル

完全に左右対称な形態と完璧なプロポーションをもつ白亜の殿堂、タージ・マハル。30年前、初めて対面した時に受けた衝撃的な感動が、今でも蘇ります。太陽の光を浴びて白く輝く圧倒的な美しさは、脳裏から離れることがありません。その華麗な姿の秘密を、今...
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ベルリン・フィルハーモニー・ホール

雲が浮かぶ青空の下、音楽家の周りをたくさんの観客がぐるりと取り囲み、みんながひとつになって演奏を楽しんでいる。そんな、至福の時が流れていく情景が目に浮かぶ。 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地として、ドイツの建築家ハンス・シャ...
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パルテノン神殿

圧倒的な存在感を誇るパルテノン神殿。その荘厳な雄姿、そして様式美を極めた建築が放つデザインの強度に魅了される。人類の建築史上、最も美しい建物として古代から称賛されてきました。 紀元前6世紀末、王政から貴族制を経て古代民主制が確立すると...
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