思想

西洋建築史

歴史主義建築

イギリス国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)  出典:ウィキペディア 写真提供者:Mайкл Гиммельфарб (Mike Gimelfarb) ロマン主義の登場  理性重視の合理主義に対抗する形で、感性重視のロマン主義が登場する。合理主義が個人を超えた本質的な普遍的価値や規範を重視するのに対して、ロマン主義は個人を重要視し、優れた個性や芸術、変化を賞賛した。自然との一体化や、…
2023.10.12
西洋建築史

新古典主義建築

サント・ジュヌヴィエーヴ聖堂(パリのパンテオン)  出典:パリ観光サイト「パリラマ Paris-rama」 理性によるネオ・クラシシズム  18世紀後半になると、装飾過多・奢侈奔放に走り、古典の本質を見失ったバロック様式やロココ様式に対する反動が起こる。一方、1776年アメリカ合衆国独立、フランス革命(1789-99)、ナポレオン帝政時代(1799-1814)と続く、国民国家や自由主…
2023.10.12
西洋建築史

ルネサンス建築

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 出典:WIKIMEDIA COMMONS ルネサンスの幕開けと衰退  ルネサンスは、中世の神を絶対視するキリスト教中心の封建社会の枠組みから自己を解放し、人間の理性と感性に基づく秩序を求めた文化芸術運動で、思想や感情を自由に表現し謳歌した古代人の精神文化の再生を意図し、一般に文芸復興と訳される。それは、神の目線から人間の目線へ、精神的な価値観を…
2023.09.02
西洋建築史

ゴシック建築

サント・シャペル 出典:Pixabay photo by PeterG63 はじまり  パリ周辺のイルドフランスでは、西フランク王国を継ぐフランス王権が拡大し、安定した社会基盤をつくった。商工業中心に経済が発展し、自由自治による都市が生まれる。修道院が農業生産技術を改良し、食料が豊富になり人口が増え、余剰人口が都市の成長を促した。カトリック教会は、都心部に司教座を置き大聖堂を建てた。…
2023.09.02
建築計画

古代ギリシャ建築

パルテノン神殿 出典:ウィキペディア 古代ギリシア文明  紀元前3000年頃から、クノッソス宮殿を築き、エーゲ海のクレタ島を中心とするミノア文明と、ペロポネソス半島を中心に、巨石の城塞王宮や柱梁架構、円頂墓の遺構を残すミケーネ文明が栄えた。  ポリスが発展したアルカイック期(前776-前480)、ポリスの市民を主体とした民主政が高度に繁栄したクラシック期(前480-前3…
2023.09.21
西洋建築史

古代エジプト建築

ギザのピラミッドとスフィンクス 出典:pixabay(photo by Pete Linforth) 古代エジプト文明の時代背景  周期的に起こるナイル河の氾濫が、周辺に肥沃な土壌と恵みを与える一方、天文学や測量学、数学や幾何学など高度な知識と技術力を発展させた。計画的な農業が可能となり、安定した生活を送ることができるようになり集落が作られた。そして、神と同格とみなされたファラオ(国…
2023.09.14
計画手法

京都東山 石塀小路 その1

三層の石垣で構成されたタウンハウスの小路   photo by Kazuya2078(free photo:写真AC) 今も残る京都の風情のある小路  私は大学時代、情緒があって心惹かれる「小路」を探し求めて、京都市内を巡って歩き回り、自らの感性のアンテナを拠り所に50近くを選出し、実測作業を通じてその魅力の解明を試みました。  拙いながらも修士論文「京都における小路空間の…
2023.09.14
Holistic Architecture Lab

Holistic Approach

 これからの住環境や都市環境は、何を求められ、どのように変わっていくのでしょうか。  世界中がコロナ禍に巻き込まれ一年が経ちます。時代は世界人類に生き方や意識の変革を求め、新たなステージへ移行するよう誘導しているかのようです。私たちが変わるまでコロナは収束しない、今そんな声が聴こえてくるような状況さえ感じられます。  そのような中、建築や都市の空間はどのようなヴィジョンを描いて進んで…
2023.09.09
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